高知市魚の棚協同組合理事長所信

 

 

魚の棚商店街は、江戸時代から高知市の台所として長く栄えてきたが、小規模事業者の集まりであるがゆえ、常に景気の波に晒されながら、後継者問題にも直面しつつ、やむなく店を閉める店主が後を絶ちません。

とりわけ本年は、5月以降新型コロナ感染症も一旦落ち着き、県外客をはじめ外国人観光客も多く、本商店街に足を運んでくれるようになりました。

 

まだまだ厳しい状況ではあるものの、歴史ある本商店街の持つ独特の雰囲気は他に代えがたいものであり、地元消費者の生活を支えるという役割だけでなく、高知が誇る貴重な文化財産として多くの観光客を惹きつける名所であるということも、揺るぎない事実です。

こうした街としての魅力を県内外に広くアピールするとともに、各商店の販売力を強めるためには、個人個人がそれぞれの想いで対処するだけでなく、地権者と商店街で商売を店子が一丸となり、日々来場されるお客様のために思いを一つにして商店街活動することが重要であると思います。今年はこれまでに行ってきたイベント活動などを通して、20代30代の若い世代が本商店街に魅力を感じ、出店してくれました。今後は新しいメンバーとも協力し合い、街の魅力発信と個店の活性化に努めていくことをお誓いし所信と致します。

 

結びに

先人達が命を賭して守ってきた、この愛するふるさとを、いつまでも明るく活気溢れるまちを育んでいくのは、我々世代の責任であると共に、次世代の方達とも商店街を通じ交流を深め、思いを共有していくことが大事と考えます。「高知で一番古く、そして進化し続けていく商店街」を目指していきますので、どうか宜しくお願い致します。

 

 

事業計画

 

1.街路灯、テントの維持管理、路面改装等組合員及び一般公衆の利便を図るための事業

組合員の事業のために設置する共同施設の管理・運営

商店街整備事業として、街路灯や路面改装等の整備を行うとともに、組合員及び消費者の利便を図るとともに、魚の棚商店街の名物である日よけテントの維持管理・修繕を行うことにより、街の特色を打ち出していく。

 

2.共同販売事業

本事業は、組合員の取り扱う各種食品(唐揚げ、干物、総菜、精肉、青果、生花等)を「魚の棚セット」として販売することにより行う。

尚、当該セットは、まずキャンペーンやイベント開催時に試作品として売出しを行い、販売状況を見極めながら、通常時でも取り扱うよう内容についての協議を重ねていくこととする。

 

 

3.販売促進事業

夏祭りイベント、マルシェ等を開催し、組合員店舗が取り扱う各種商品の共同売出しやPR等を行う。

またインスタグラムやツイッターなどのSNSを活用し、商店街及び個店の魅力を発信することにより、商店街としての集客力や個店の販売力アップを目指した活動を行っていく。

春夏秋冬の季節にあった装飾(春=桜、夏=鯉のぼり、秋=紅葉、冬=門松など)を商店街に施す。

 

 

以上の3点を事業計画とします。

 

 

高知市魚の棚協同組合

理事長 細木元気

 

 

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