まずは自己紹介を
岡本海産物店で女将?をしています、西村和子(にしむらかずこ)と申します。
私のおじいさんが満州鉄道の所長とやっていたこともあり、私自身は4~5歳ごろまで満州で育ち、戦争が終わったため、高知に戻ってきました。当時は私も子供でしたので、ここから小学校に通っていました。
学校卒業後は、新聞社に就職したのですが、そこで知り合った男性と結婚し家庭に入りました。しかし、家業であるこの店が忙しく、手伝ってほしいという話があり、それからずっとここにいます。
また、四半世紀に亘ってNHKラジオの「マイあさ!」で高知のお話をしています。不定期で1回5~6分ですが、話題のために、いろいろな観光地に行ったりすることもあり、楽しくやらせてもらってるので、機会があれば是非聞いてみてください。
どのようなお店ですか?
この店ですが、最初は満州から先に引き揚げてきたおばあちゃんが、小さな駄菓子屋さんをやっていたのですが、高知大空襲(1945年7月4日)により、魚の棚商店街周辺は全て焼け野原になり、さらに南海地震(1946年12月21日)で壊滅状態となりました。その後復興が進み、私の母とおばあちゃん、そしておじいちゃんがこの海産物の店を始め、今に至っています。
どのような商品?人気商品とお値段は?
人気商品は、100~300円程度のブリの一日干しと、旬のお魚、そして土佐の珍味である酒盗(しゅとう)などです。商品の多くは、2日に1度、中央卸市場に足を運んで、良い商品を探して仕入れてきています。
また、以前は海産物だけを取り扱っていましたが、最近では素材にこだわった和菓子なども販売しています。
どのようなお客様?
ご近所の方々や昔からのお得意様が多いです。また、コロナ前は観光客の方々も多く、高知観光のお土産として、宅配サービスの利用なども多かったです。
今のお仕事で苦労したことは?
商品の品揃え、お客様の呼び込み、販路の開拓が難しいですね。本当に良いと思う商品の仕入れ、目利きも大変です。いくら旬のものでも、良いと思うものがない時とかは仕入れできないですから。あとは市場への仕入れが早朝なので、やはり寒い時期は大変です。
魚の棚商店街への想い
この商店街は、私の育った町なので個人的にも思い入れは強く、いつまでも続いてほしいと思っています。世代によって生活スタイルも異なり、イオンなどの大型郊外店に多くの人が流れている現状、昔からの商店街がどれだけ続いていくのかなあと。この商店街に関わるみんなで、商店街が消滅しないように、頑張っていきたいと思います。
また、若い人と、年寄りでは考え方や発想も違うので、この町の活性化には次世代中心で頑張ってもらいたいなと思ってます。
お客様へのメッセージ
お客様にはもっと土佐の美味しい海産物を知ってほしいと思っています。一般的には知られていない、地元の海産物、旬の食べ物のお話などもできますので、是非いらしてください。
名前: 西村和子(にしむらかずこ)
店名: 岡本海産物店
仕事/役職: 店主(干物屋のおばちゃん)
趣味: 折り紙
座右の銘: 一生懸命生きて笑顔を忘れない
魚の棚歴: 4歳頃からずっと